播磨のジュズダマ自生地
どんな伝承か
著者は中部播磨、姫路から四里ほど上流の農村に生まれた。家の横手をお宮の方へ登る『上阪』という細道があり、それを隔てたすぐ西隣の田のへりに、ズズダマ(ジュズダマ)という植物が毎年三、四株自生していた。日当たりのよい湿地であったこの場所は、後に登記所のような建物が建ってすっかり変わってしまったという。著者は四、五歳から十年の間、毎年実が熟すと採りに行き、草履を泥だらけにして叱られたことを覚えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。