八丁堀七不思議と間米の玄関
どんな伝承か
中央区の八丁堀にも七不思議が語られてきた。奥様がいるのに殿様がいない、女湯に刀掛けがある、金で首がつながる、地獄の中に地蔵橋がある、貧乏小路に提灯掛横町がある、寺があるのに墓がない、といった具合である。古老はこのうちの一つに間米の玄関を数えた。手柄を立てた同心の間米藤十郎が奉行から望みを問われ、与力になって玄関のある家に住みたいという意で玄関が欲しいと答えたところ、奉行は玄関だけを与えたので、与力にもなれず玄関は裏口に付けられたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。