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新たな一族の先祖になると語る大工

所在地東京都町田市原町田
年代戦時中頃
登場陸川、柳田国男
出典霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点

どんな伝承か

柳田国男に先祖という語の一つの意味を考えさせた契機は、神奈川県の原町田に住む一市井人との偶然の邂逅であった。その人は越後高田在の生まれで、母の在所である信州に来て大工を覚え、のちに請負と材木の取引に転じ、今では家作も大分持って楽に暮らしているという。子は六人で出征している者もあるが、大体身が決まったのでそれぞれに家を持たせることができ、墓所も相応のものができた。新たな六軒の一族の御先祖になるのですと朗らかに語ったのを、柳田は古風で穏健な心掛と感心した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点(桜井徳太郎・桜井徳太郎・歴史民俗学・昭和(民俗学))

民俗学者・桜井徳太郎『霊魂観の系譜―歴史民俗学の視点』。日本民俗学を歴史研究と結びつける歴史民俗学の方法を提唱し、古代から現代に至る日本人の霊魂観を追究する。I『民俗学と歴史研究』では日本民俗学の宿命・対象・方法と歴史研究との関係を論じ、II『歴史民俗学の構想』では柳田国男の重出立証法を批判・克服し、奥多摩小河内村の婚姻習俗(朝聟入り型・承認権)を作業例に郷土の民俗像の史的復元を試みる。

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