涸れない御殿峠の弘法さまの水
どんな伝承か
相原の坂下から八王子へ抜ける道に、御殿峠と通称される峠がある。その傍らの谷には小さな池があり、どれほど日照りが続いてもこの池だけは涸れたためしがなく、いつも清らかな水をたたえていた。里の人はこれを弘法さまのお水と呼び、正月二日にこの水で墨をすって書き初めをすると字が上手になると言い伝えてきた。原典はこの池に固有の名を与えず、峠の名で場所を示している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。