日照りを救った大師の読経
どんな伝承か
田端の岡田が谷戸に田を開いてまもないある夏のこと、ひどい日照りが続いて水が涸れ、里の人々は困り果てていた。ちょうどそのころ、諸国を巡っていた弘法大師が通りかかり、事情を聞いてかならず救うと言い残し、経を口ずさみながら立ち去った。すると幾日もたたぬうちに雨が降りはじめ、田はほどよく潤った。その年は稲だけでなく五穀すべてが豊かに実り、その後も実りの多い年が続いて、水が尽きることもなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。