信州の娘に出た中風の父
どんな伝承か
高崎市外の寺尾に矢島忠という人がいて、中風で長く寝ていたが、その死んだ時、信州へ嫁いでいたオヨシという娘のところへ、ぼろの着物の裾を手で持った姿で出現し、夫婦を驚かせたという。同じ村では、長い病で寝ていた母が、隣室で機を織る娘の目の前に立ってじっと見つめ、娘が恐ろしさに家を飛び出して他家へ泊まった翌日に死んだ例もある。幽霊は芝居にあるように腰から下がぼやけたものではなく、また決して夜半だけに出るものでもないと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。