動物義太夫
どんな伝承か
たくさんの動物がある時、義太夫を聞きに出かけた。牛や馬や鶏が出かけて行くと、語り手がいきなり「トマコノフルカワハテテン」と語り出した。それを聞いただけで猫が「こななん、にゃんちゃおもっしょない」と言い、牛は「もう往なんか」と言った。すると馬が「ヒヒンが暮れる」と言い、犬が「いぬ道わっせたわ」と言い、鶏が「コッからお往に」と言ったそうな。動物の鳴き声を言葉に掛けた笑い話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。