虻にのみ(産神問答)
どんな伝承か
大工が毎日仕事に出ていた頃、子供が生まれ、その定命の話がされた。何歳ぐらいで死ぬのかと問うと十五だと答え、では何で死ぬのかと重ねて問うと、のみ定命だという。親もそれを聞きつけて気をつけていた。ところが十五の年に、その子は倒れた。子は大工の弟子として仕事をしていたが、あまりに蛇が来て仕方がないので、のみで打った。それを追って打ったところ、自分の顔にでも当たったのだろう、そのとき倒れたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。