狐女房
どんな伝承か
ある日、農夫が田を耕していると狐が来て、もう年なのだから嫁を取らなければと言う。相手がいないと答えると、狐は、私のようにきれいなのでよければ取れると勧め、話がまとまった。翌日、農夫の家に嫁が来た。しばらくして子供ができたが、嫁が尻尾で座敷を掃いているのを子供に見られ、そのことが父に伝わって離縁となった。五反もの田の田植えを控えていたが、人の目に見られた以上は仕方がない。去る日、嫁は代掻きをしておいてくれれば植えると言い残し、翌朝起きてみると田はすっかり植わっていた。狐が仲間を連れて植えたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。