炭焼長者
どんな伝承か
分限者の家から嫁が来ることになった。こんな所へ嫁に来ると言うのかと男が驚いていると、女は小判を渡し、何もないならこれで買って来いと言った。男が買い物に出ると、池に鳥がいる。あれを一つ取ってやろうと、石の代わりに持っていた小判を投げつけたが、鳥は飛び去り、小判はすべて池に沈んでしまった。何も買わずに帰った男が事情を話すと、嫁は小判を惜しんだ。男は、あんなものなら自分の炭窯の所にいくらでもあると言い、行ってみると本当に小判があったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。