竜宮童子(花売り)
どんな伝承か
毎日町へ花を売りに行く老人がいた。売れ残った花はいつも決まった場所、海へ投げ捨てていた。ある日きれいな姫が海から現れ、毎日の花の礼にと猫をくれる。この猫の糞は金になる、名はさんかんという、と姫は言った。老人が大切に育てると本当に金の糞をしたが、借りていった隣の男は糞をしないと腹を立てて猫を殺してしまう。老人は亡骸をもらい受けて墓をつくると、そこから木が生えてきれいな実がなった。実の名を座頭に尋ねると、さんは三の意味だからみかんだと教えられた。これがみかんのもとだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。