わら人形で天狗を討った猟師ガバ
どんな伝承か
田口の清川から山へ四、五キロほど入ったトヤ穴に、ガバと呼ばれる猟師が住んでいた。天狗がたびたび現れて猟の邪魔をし、穴まで来てはガバをからかうので、幾度も鉄砲を向けたがどうしても当たらない。そこでガバは藁人形をこしらえて穴のそばに立て、身を隠して待った。やがて天狗は人形をガバと見誤り、からかいに近づいて頭をつかむ。その隙にガバは撃ち、天狗を仕留めたという。ガバの石碑は、今も穴の前に立っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌・自治体史(民俗))
『南佐久郡誌 民俗編』第十三章所収の伝説・世間話。長野県南佐久郡に伝わる口承を採録する。