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上奏文を懐に桜田門へ突入した少年

所在地東京都千代田区(桜田門)
年代明治36年(1903)11月19日
登場田中守平
出典霊術家の饗宴

どんな伝承か

明治三十六年十一月十九日、田中守平は記念の写真を撮ったあと、天皇への上奏文を懐に桜田門へ向かった。天皇の入門を待ち構え、憂国の少年田中守平が謹んで陛下に奏し奉る、と絶叫して隊列へ突入する。たちまち取り押さえられ、麹町警察署へ連行されて不敬罪の詮議を受けた。この事件は全国を驚かせ、以後彼は危険人物として当局の監視下に置かれることになる。上奏文の筋が通っていたことと世論の同情から処分は始末書一通で済んだが、当局は誇大妄想の烙印を押して郷里へ送還した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊術家の饗宴(井村宏次・井村宏次・霊術研究・現代(著述))

井村宏次『霊術家の饗宴』。明治末から昭和初期にかけて隆盛し、抹消された〈霊術家運動〉の歴史を発掘・復元する。プロローグで霊術家の運命を予告し、第一章では気合術師・浜口熊嶽が帝都に乗り込み九字と気合の嵐で名を上げ、明治の心霊手術を行い、実川上人のもと那智滝で仙人修行・三密の極意を得て、大阪の『真言秘密』裁判で判官臨席の気合術実験により勝利するまでを描く。

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