飯田橋の広間で人がはじき飛ぶ気功
どんな伝承か
秋、著者は知り合いのライターに誘われ、精神世界の実践者が集まる団体の催しに出た。会場は飯田橋駅から歩いて五分ほどのホテルの広間で、けばけばしい装いの霊能者が大勢詰めかけていた。講演が一区切りつくと椅子と机が片づけられ、黒い衣をまとった男女が入ってくる。中心に立った小柄な老人が二メートルほど離れた相手へ軽く手をかざすと、若い男が後ろへ倒れた。やがて勢いは増し、カメラマンや一般の客までがはじき飛ばされて会場は騒然となる。老人は台湾から来た許金水と名乗り、翌朝には著者へ自ら電話をかけてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
実録 あなたの知らないオカルト業界(三浦悦子・2014年前後)
ライター三浦悦子による『実録 あなたの知らないオカルト業界』。神仏・霊など科学的に未証明の存在を商品化するサービス業=『オカルト業界』を、20年以上の取材体験から内側で暴露するルポルタージュ(否定・迷信打破系)。