和田村大庄屋への役行者画像降り
どんな伝承か
但馬の村岡藩領七美郡和田村でも降札があった。二月晦日に大庄屋の小谷家へ役行者の画像が降り、つづいて三月十一日には福神と弁財天の画像が降ったという。札や祓ではなく画像が降った点が目を引く。また氷上郡沼貫村でも慶応四年春に降ったと伝わる。但馬地方の「ええじゃないか」は年を越した慶応四年に入ってから本格化しており、七美郡和田村の事例は四月まで続いたと記録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。