堤兵三郎の入京と酒勧め
どんな伝承か
幕府講武所隊士の堤兵三郎は、戦闘を予期して京都へ入ったところ、赤白の旗を立て鐘太鼓を鳴らしながら男は女装、女は男装した数十人の一隊に出くわした。彼らは「御神酒」と称して酒樽を提げ、道行く人に「一杯飲んでもゑいぢゃないか」と勧めながら、次々に神社仏閣へ参詣していたという。物々しい構えで入京した堤は、この浮かれ騒ぎに拍子抜けしたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。