万才村深沢家の村祭り形式の祝宴
どんな伝承か
慶応三年秋のええじゃないか騒動で、甲斐国万才村の名望家深沢家に降札があった。降下したものには伊勢皇太神宮のお祓・お札のほか大黒天・金毘羅などが多かったという。深沢家では当人の出金に加え、長百姓が金一両、組頭・百姓代が各二朱、その他村民も一朱から銭四、五百文を出し合い、村祭りの形式で祭事を行った。こうした村祭りの形式をとったのは、村が村役人・名望家のもとで秩序だって営まれてきたことを物語っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。