下田の三週間の騒ぎ
どんな伝承か
慶応三年(一八六七)、東海道筋から伝播した「ええじゃないか」の騒動が伊豆にも及んだ。伊豆国下田では、十一月一日から二十二日までのおよそ三週間にわたって騒ぎが続いたと伝えられている。この時期、東海道筋では「お札降り」に端を発する乱舞や仮装、酒食を伴う祭り騒ぎが各地でみられ、豊年踊りや世直しの気分を伴っていたとされるが、伊豆地方における詳しい実態についてはなお不明な点が多いという(青木美智男論文参照)。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。