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雨に濡れなかった赤須村の降札

所在地長野県駒ヶ根市赤須
年代慶応三年(一八六七)九月二十六日〜十月一日
登場大沼、大沼家、北町衆、降札のあった家
出典長野県史 通史編 第6巻

どんな伝承か

上伊那でお札降りが最も激しかった一帯のうち、赤須村では慶応三年九月二十六日、北町の方角から札が降りはじめ、十月一日まで続いた。二十八日には大沼の家にも降り、御神酒と洗い米を供えて近所や親類に披露し、そのまま祝宴となった。同じ日、祝っている家へ北町の衆が三、四十人も踊り込み、酒と食事がふるまわれて大変な騒ぎになったという。折しも雨が降っていたのに札は少しも濡れていなかったといい、村人はこれを前代未聞のありがたい奇瑞として、いっそう酒盛りに興じた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 通史編 第6巻(長野県史・昭和中期~後期(推定))

本書は慶応3年(1867年)7月から慶応4年(1868年)3月にかけて、信濃地方で発生した大規模な「お札降り」現象を記録した歴史文献である。三河渥美郡に始まった札降り現象は東海道沿いに伝播し、名古屋での流行を経て信濃各地に波及した。飯田、高遠、松本、諏訪などの城下町から農村部まで広範な地域で、神社のお札や御幣が降下したと報告され、各地で「豊年踊り」と称される大規模な祝祭が展開された。

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