八十二歳の出口直と初対面した浅野は半日会談で深く感化された
どんな伝承か
京都府綾部で大工の寡婦・出口直が明治二十五年正月に神憑りになった。浅野和三郎は大本教に入信して一家を挙げ横須賀から綾部へ移住し、その直後の大正六年一月十一日にこの文を記した。当時教祖出口直は八十二歳の高齢ながら壮健で、連日入神状態でお筆先を書いていた。浅野はたびたび彼女の居室を訪れ、神憑りの始まった当時の模様を直接聞いた直後にこれを草したので、出口直に関する最も信頼すべき文献であろうと紹介される。開祖は二十歳で綾部本宮の大工出口政五郎に嫁し、夫の死後は八人の子女を抱えて餅屋の小商いで支えたと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)