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画博堂の娘に毎晩会いに来る父母

所在地東京都中央区京橋(画博堂)
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

京橋の橋向こうにあった書画屋、画博堂の主人夫婦が、スペイン風邪の流行のさなかに相次いで世を去った。二人の遺骨を並べて祀った初七日の晩、集まった者たちが一つ所で話をしていた。残された五つばかりの女の子に、ある人が愛想のつもりで、父も母も急にいなくなって寂しかろうと声をかけた。すると娘は首を横に振り、父も母も毎晩来てくれるから少しも寂しくないと答えたという。画博堂はのちに主人の弟が引き継ぎ、戦争前までは元の場所にあり、この話を直に聞いた者も大勢いる。

原典より

私の叔母が先日(昭和五十七年・註/松谷)亡くなりまして、入院の初め頃は、死んだ者の顔が並んで崖の下に居て「来るな、来るな」と言っていて、自分は崖の上で必死につかまっていたと、夢の中の話をしていました。—— 現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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