高速で見た女と同じ顔の人形芝居
どんな伝承か
高速道路のタクシーで白い顔の女を見た稲川淳二のもとへ、世界的に有名な人形使いから、人形と人間が出る芝居への出演依頼が入った。京王線の幡ヶ谷へ打ち合わせに行き図面を見せられると、身長百二十五センチ、体重八キロの人形は、高速道路で見た女と同じ、輪郭だけの真っ白なおかっぱ頭の顔だった。完成した人形は操ろうとすると右手と右足がねじれ、作った人は行方不明で直せない。以後、脚本家の家が全焼し、人形使いの従兄弟が急死し、衣装が濡れ、初日には裏方たちが右手右足を痛め、黒子は七人のはずが八人いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私は幽霊を見た(東雅夫(編者)・昭和中期~後期(推定1970年代~1980年代))
私は幽霊を見た=怖い怪異体験(東雅夫編)/人魂・鬼火・狐火/機関車・電車の怪/各地の幽霊目撃談/不気味な怪音と怪異