乃木大将と金沢の三階の女
どんな伝承か
乃木大将が軍務で加賀金沢へ赴いた折、古びた三階建ての宿屋に泊まり、見晴らしのよい三階の部屋で二夜続けて幽霊に悩まされた。宿の婆さんが理由もなく床を二階に敷いてしまい、強いて三階に寝ると、夜ごと若い女が枕元に座り、夜具越しに顔を寄せてくる気配がして跳ね起きても誰もいない。三晩目、婆さんが「もう今晩からは二階でお寝みなさい」と勧め、乃木は降参した。後で聞けば、その旅館の主人がかつて妻を殺し三階の部屋に縛りつけたため、妻が恨みを飲んで死んだのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊現象の科学(小熊虎之助・大正期(1912年頃推定))
心霊現象の科学的検証(小熊虎之助)/詐欺事件と夢のお告げ/幻覚・錯覚の心理/暗示と変態心理/迷信打破と科学的態度