まあ、この下に、わしの従兄弟分で、井上よしって、まあ
どんな伝承か
静岡県引佐郡で、杉山喜平の従兄弟にあたる井上よしという人物の母親が三三歳で亡くなった。その死後まもなく、長男のさかおが戦死する。さかおが幼く尋常三年生くらいだった頃、夜中に小便に起きると、亡き母の姿が現れているのに気づき、「お母ちゃん」と呼びかけると、その姿はすぐに消えてしまったという。母を恋しく思う子どもの心が呼び寄せたのではないかと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)
松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。