トップ徳島県の伝承神山町

昭和10年ごろ、徳島県名西郡神山町の東小野の山中で狸火の目撃…

所在地徳島県名西郡神山町東小野
年代現代
登場多田正治
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

徳島県名西郡神山町の多田正治の話。昭和一〇年ごろまで「東小野」の山に狸火が出た。道もなにもない、人の通れるはずのない崖の山の中を提灯の灯が通って行く。はじめは一つであったのが二つ、三つとなり、しまいには何十にもなって並んで行き、三〇分ほどでぱっと消える。狸火が出るのは七月から九月にかけてが多く、暑い時分で外へ涼みに出ていたためよく目についたのだろうという。近所の人が何人も同じように不思議がるので見まちがいではない。子供の時分には「川平峠」の「鬼田山」にもよく出た。あるとき人が行方知れずになり村中総出で捜すと、晩になって狸も提灯をつけ、昼間の人のとおりに捜すまねをしたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

種別から探す

話例・2 狸火・狸のちょうちん狸火提灯行列

神山町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 11 狸・むじな』の伝承