善福寺の逆さ銀杏と麻布七不思議
どんな伝承か
港区にも麻布七不思議がある。善福寺の境内に立つ大銀杏は、親鸞上人が地に挿した杖が根づいたものだといい、逆さ銀杏と呼ばれる。六本木の名は昔そこに六本の松、あるいは榎があったからだと伝える。東鳥居坂町の道の真ん中には根の尽きぬ石があり、塩を供えて足の病を祈ったので脚気石とも呼んだ。光明学校のあたりは貧民長屋が一つの釜を使い回したので釜なし横丁。狸穴坂の下には雌狸の棲んだ大穴。一本松は秋月の羽衣松。広尾ヶ原では月夜に囃子が近づいては遠ざかる送囃子が聞かれたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。