夢見山
どんな伝承か
甲府の岩窪町にある円光院に伝わる話である。むかし武田信玄がこの寺を訪れ、出された杏を食べるとき、小楊枝を刺したままの杏を一個、寺の庭に捨てた。その杏はやがて芽を吹いて成長し、実を結ぶようになった。ところが不思議なことに、その木になる実に限って、ことごとく小さな穴が貫通しているという。信玄にまつわる「箸や楊枝を挿すと大樹になる」型の伝説の一つとして、『甲斐の伝説』に載る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。