杼で打たれた仏御前と原風
どんな伝承か
仏御前は尼となり世を捨てても、なお容姿がすぐれて美しかったので、村の男たちは酒を飲むとなれば決まって仏御前のもとへ出かけた。やがて主婦たちが嫉妬から騒ぎ立て、ついには機織りの杼で仏御前を打ち殺してしまったという。それからというもの、村の者が出産するときには、外の明かりを見なければ子が生まれず、少しでも見れば大風が吹き始める。この風を原風と呼び、仏御前の祟りだと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。