原の仏御前
どんな伝承か
仏御前は生まれ故郷の能美郡原の里に帰り、草庵を結んだ。仏門に入ったとはいえ十七の美貌であったから、いつしか村の男たちが訪れるようになり、里の女たちの嫉妬の的となって、ついに妬みの刃に倒れた。仏を殺した祟りで、里の女たちが出産するときは必ず大風が吹き、雷鳴が激しく鳴りわたるという。里人はこれを原風といって非常に恐れ、戸障子を閉め、屛風を押し立てて産をするようになったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。