吉崎の嫁おどし
どんな伝承か
嫁の寺参りを嫌がった婆が、嫁に石臼でいり粉を碾かせ、その量を毎日五合、一升、一升五合と増やしていったが、嫁はいつも碾き終えて参りに出た。ある日、婆は鬼の面をかぶり、吉崎へ行く途中の山道に隠れて嫁を脅かしたが、嫁は「何やも信心」と気にもとめない。ところが婆は面が取れなくなって苦しみ、ついに懺悔した。嫁が婆を連れて吉崎へ行き、坊さんに経をあげてもらうと面が取れた。面には肉が付いていたので、肉付き面、あるいは嫁おどし面と呼ぶという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。