天狗直伝のアンコロ餅で栄えた家
どんな伝承か
天狗にさらわれた者が恩恵を受けて帰る話。松任市成町の円八という者は、ある夜天狗に連れ去られたが、数年たってふらりと戻ってきた。そして天狗から授かった秘伝だというアンコロ餅を作りはじめ、店は繁盛して、その製法は子孫へ代々受け継がれて今日に及ぶという。天狗には人を脅かし危害を加える一面と、こうして恩恵を授ける一面があり、剣術を教わった、大力や超能力を与えられたという類の話も各地に多い。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。