ボウズビ
どんな伝承か
加賀の鳥越村では、坊主火という火の玉が飛び歩くことで有名であった。昔、油を売る男が悪巧みをして、鬢附けを桝の隅に塗って桝目を盗んだ。その罰で、死んでからこの火になったといっている。能美郡誌に見える。もっとも柳田は、油商人なら坊主というのは少しおかしいと述べている。近江野洲郡の欲賀に伝わる油坊も、燈油料を盗んだ僧侶の亡霊がこの火になったというから、同趣の由来をもつ怪火である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・昭和(民俗学))
柳田國男の妖怪研究を集めた『妖怪談義』(選集五巻)。