ひだる神のこと
どんな伝承か
大和十津川の山村などでは、これを「ダルがつく」という。山路を歩いている者が突然烈しい飢渇疲労を感じて一足も進めなくなり、誰かが救助しなければそのまま倒れて死ぬ者さえある。何か僅かな食物を口に入れると、はじめて人心地がついて次第に元に復する。普通はその原因を、ダルという目に見えぬ悪い霊の仕業と解していたという。柳田国男が学友から聞いた話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・昭和(民俗学))
柳田國男の妖怪研究を集めた『妖怪談義』(選集五巻)。