タケキリダヌキ
どんな伝承か
竹伐狸という。夜分に竹を伐る音がする。ちょんちょんと小枝を払う音がし、やがて株を挽き切ってざざと倒れる音がする。ところが翌朝行って見ると何事もない。丹波の保津村などでは、これを竹伐狸のわざといっている。旅と伝説一〇巻九号に見える。柳田はこれを、山中で神楽の囃子が聞こえる山ばやしや、斧の音と木の倒れる音だけがして翌朝は一本も倒れていない天狗倒しと同じ、音だけの怪の一類として並べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・昭和(民俗学))
柳田國男の妖怪研究を集めた『妖怪談義』(選集五巻)。