太鼓の鳴る絶壁と天狗
どんな伝承か
石川郡白峯村の大道谷には、天狗が棲むといわれる絶壁がある。そこから折々太鼓の音が聞こえてくるので、人々はこの崖を太鼓壁と呼びならわした。同じ白峯村の下田原川の岸にそびえる絶壁でも、気候の変わり目になると天狗の太鼓の音がよく聞こえたという。金沢市神野町の須天八幡神社にも天狗松と呼ぶ古松があり、その木から夜中に笛や太鼓の音がしばしば聞こえたと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。