萩の神さんの家の腐る弁当
どんな伝承か
長門萩地方では犬神のことを「神さん」と呼び、神さんの家の者に欲しいと思われた食物は何でも腐ってしまうと信じられていた。小学校のころ、ある生徒の弁当が腐っていたことがあり、同じ組に神さんの家の子がいたため、その子が欲しがったからだろうと噂しあった。犬神持ちの子は小学生であっても周囲から排斥されていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
つきもの持ち迷信の歴史的考察――狐持ちの家に生れて(速水保孝・速水保孝・憑きもの研究・昭和(1953頃))
速水保孝『つきもの持ち迷信の歴史的考察―狐持ちの家に生れて』(柳田國男序)。自ら狐持ちの家に生まれた著者が、つきもの持ち迷信による差別・人権侵害を内側から告発し、その類別と歴史的背景を考察する。