犬神
どんな伝承か
明治二十年十二月四日ごろ、山口県北部の石見境に近い山間の某村で、戸長役場の筆生をつとめる十七、八歳の若者に犬神が憑いた。役場で酒を飲んだ帰り、名を呼ぶ声に驚いて卒倒し、以後は別人のように振る舞い、憑いた者しか知らないはずの事柄まで語った。一族が村の巡査に助けを求めると、巡査が抜刀して脅すと若者は「帰ります」と叫んで倒れ、正気に戻ったという。
原典より
さらに、犬神という、憑きものが、今でも方々で、お化けの眷族として、はばをきかせている。—— お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)