土佐の集團的怪現象
どんな伝承か
土佐国長岡郡豊永郷岩原村で起きた集団的な狂乱現象の記録。村人が次々に正気を失い、東の方から一陣の風を感じると同時に意識を失い、山野をさまよって家へ戻る。稲荷の神職久武山城らが加持祈禱を行うと、狂乱者は自分たちを阿波国祖父山の古狸だと名乗り、源平合戦の昔語りをするなど奇怪な問答を繰り広げた。定福寺の祈禱の邪魔をするなど、騒動は長く続いたという。
原典より
* はしがき* 一、事件の發端* 二、祈禱の失敗* 三、いよいよ鐵血政策* 四、大亂鬪* 五、妖魔の正體* 六、後始末* 七、餘談—— 二つの怪奇な心霊現象(浅野和三郎・大正時代(1920年代)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
二つの怪奇な心霊現象(浅野和三郎・大正時代(1920年代))
本書は浅野和三郎による二つの重要な心霊現象の記録である。第一は江戸末期の高知県岩原村で発生した古狸と犬神による集団憑依事件で、村民六十四人が昼間に狂乱状態に陥った。神職の祈禱や官吏の対処も一時的な効果に留まった。第二は大正時代の横森家に関わる複雑な因縁譚で、明治23年に盗まれた武田信玄の不動明王掛軸が36年後に神懸りによって発見される。