トップ東京都の伝承新宿区

四谷の空き屋敷で鳴った狐の神かぐら

所在地東京都新宿区四谷
年代近世
登場歴史上の人物、五郎蔵、呪術者、空き屋敷の番人・体験者
出典呪術と占いの日本史

どんな伝承か

江戸では狸ばやしと並んで狐ばやしも知られていた。四谷で空き屋敷の番をしていた五郎蔵は、初午の日、妻子が実家へ帰って留守のあいだに用事で外へ出た。戻ってみると屋敷の中がにぎやかで、大勢が手拍子や足拍子を打ちながら歌い踊っている気配がする。近所の者が初午参りの帰りに宴を開いているのだろうと思い、声のするほうへ行ったが、屋敷じゅうを探しても人影ひとつ見つからない。肝の据わった男だったので怖がりもせず寝てしまい、明け方に目を覚ますと物音は消えていた。これを狐の神かぐらというのだと伝わる。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))

渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。

種別から探す

渋谷申博泰平の裏にひそむ

新宿区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『呪術と占いの日本史』の伝承