古代の占い 盟神探湯
どんな伝承か
古代の日本では言葉に高いエネルギーが宿ると信じられ、真実を占う言語呪術を「ウケヒ」といった。景行天皇は大石を蹴り、戦に勝つなら舞い上がれと念じると石が舞い上がったと伝わる。このウケヒ信仰が裁判に応用されたのが「盟神探湯」である。熱した泥や湯に手を入れ、火傷をするか否かで有罪無罪を判断した。武内宿禰が讒言を受け、磯城の浜で盟神探湯して潔白を示した記事が『日本書紀』にある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))
渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。