トップ奈良県の伝承田原本町

童謡の予言(二)

所在地奈良県磯城郡田原本町
年代古代
登場歴史上の人物、呪術者
出典呪術と占いの日本史

どんな伝承か

聖武天皇の治世に奇妙な歌が流行った。「汝をぞ嫁に欲しと誰」云々というもので、菴知村の万の子という娘を、南無と唱える聖や鼻をすする山の修行者が嫁にほしがっている、という意である。菴知村は大和国十市郡にあり、鏡作りの造という富豪の娘が万の子であった。娘は美人で多くの求婚を断っていたが、絹を満載して求婚してきた男に体を許し、その初夜に惨殺されたという。歌はこの怪事件を予言していた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))

渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。

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