童謡の予言(一)
どんな伝承か
社会に異変が起こるとき、その前兆として俗謡が流行ることがあり、これを「童謡」または「表相」という。光仁天皇や桓武天皇の即位を予言したものが知られる。孝謙天皇の御世には「年若く失する王」云々という不気味な歌が流行り、翌天平宝字元年に皇太子道祖王が謀反の共謀者として捕えられ獄死した。また道鏡と称徳女帝の密通を予言したとされる露骨な歌も流行したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))
渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。