楠正成の「超能力」の秘密
どんな伝承か
楠正成は、後醍醐天皇に新田義貞を討って足利尊氏と和睦するよう進言したが容れられなかった。正成はこの結末を予知していたといい、その秘密は聖徳太子が著したという『未来記』にあった。天王寺に参籠していた折にこの書をひもとき、『人王九十五代ニ当ッテ天下一タビ乱レテ主安カラズ』の一節を、後醍醐帝の治世の混乱を予言したものと読み解いたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
呪術と占いの日本史(渋谷申博・瓜生中・呪術・占い史・現代(解説))
渋谷申博・瓜生中『呪術と占いの日本史―歴史を動かし庶民が信じた知られざる闇の系譜』。古代から近世まで、日本史を動かした呪術・占い・呪詛・怨霊を時代別に解説する。第一章(古代)では屈葬・土偶の人形呪術・鳥信仰、卑弥呼の鬼道、大国主尊伝説、トコヒの呪いと盟神探湯(ウケヒの審判)、妖怪にされた土蜘蛛、景戒の夢占い、人柱伝説、橘奈良麿の僧人形・子狐串刺しの呪詛、童謡の予言、道鏡と宇佐神宮の託宣、怨霊の祟りと遷都を扱う。