野上村のホーデン藁祠
どんな伝承か
栃木県阿蘇郡野上村では、正月につくる藁の祠をホーデンと呼ぶ。ホーデンは、埼玉県児玉郡若衆村で参宮の時に神社の境内へつくるオハケにあたるものの名でもあり、八丈島で八丈富士の頂上へ置いてくる丸石はホーデという。岐阜県加茂郡で正月十三日に高い竹の先へ竹の輪と御幣を飾ってたてるものはボンデンと呼ばれる。いずれも祭りを意味するホカイの系統の言葉が、祭られる神霊の依り代や祭壇、さらには祭りの標識そのものの名に転じたものとみられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。