高柱の大籠に松明を投げるホーデン
どんな伝承か
兵庫県の網干町あたりでは、七月十六日にホーデンと呼ぶ行事を営む。たいそう高い柱を立て、その先端へ青葉を詰めた大籠を取り付けて、下から松明を投げつけて燃やすのだと『網干町史』は記す。正月のホッケンギョウと形の向かい合う行事といえる。著者は、山口県長府の祭礼に出るスホーデンとともに、これを初秋に祖霊を迎える祭りとみて、ホゲやホゼと連なる一群の名に数えている。高知県長岡郡では盆十六日の宵に四辻で焚く火をホウカイと呼ぶが、これも行事の名がそのまま火の名へ移ったものだろうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。