地震の直前に磁石から落ちた釘
どんな伝承か
大地震の前には地磁気の変動を起こすことがある。安政の大地震のとき、江戸蔵前のある眼鏡屋の店頭にあった磁石から、吸いつけてあった釘がバタリと落ちると、すぐに大地震になったという。もっともなことではあるが、これだけで大地震の前兆とはされない。地磁気の変動の原因はほかにもあるからである。ほかに農家の言として、夜間に土地に孔が多くできて細い土を土竜の墳のように噴き出すとか、野を耕すときに煙が出るという話も伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。