上吉田村小猿伊予の飯綱三像
どんな伝承か
『善庵随筆』は信濃の飯綱権現について記し、甲斐郡内上吉田村の富士山神職小猿伊予の家に、古来より所伝の道了・飯綱・浅間の三銅像があると伝える。飯綱も道了と同じく、小天狗が狐に跨がった像であるという。いづなは信州の山の名で、頂に天狗の祠があるゆえ、山の名をもってその法に名づけたのだという。その法は天竺の荼枳尼天の法であり、抹香を焚けば行われないとされる。日本書紀舒明紀が天狗の字をあまつきつねと訓じていることからも、天狗が狐に縁のないものではないと論じられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。