文治六年大倉山に龍降る
どんな伝承か
『吾妻鏡(東鑑)』が伝える、鎌倉の大倉山に龍が降ったという記録。文治六年五月十三日、終日はげしい大雷雨と大風雷鳴があり、大倉山が震動した。多くの樹木が倒れ、岩石が崩れ落ち、その跡はにわかに細い流れとなった。これは龍が降ったためであるという。古来、はげしい雷雨や山崩れ、洪水などの天変は、しばしば龍の昇降のしわざと考えられ、各地の古記録に龍にまつわる怪異として書きとどめられてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。