南都で天狗が一夜千字を書く
どんな伝承か
天狗にまつわる奇怪な出来事の一つとして、天狗が一夜のうちに千字あまりも書いたという記録が伝えられている。去る二月ごろ、南都に天狗が現れ、一夜の間に人家に千余字を書きつけた。常人の短慮の及ぶところではなく、まことに奇怪なことだと記されている。天狗は歌を詠み、人をさらい、悪戯をするものとして室町期に広く語られた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。