橋をふさぐ牛と三越が渕
どんな伝承か
引田の川股に三越が渕と呼ばれる渕がある。ある夜、馬を連れた者が橋の手前まで来ると、道の上に牛が横たわっていて、そこから先へ進めなくなった。月は出ていたが、冷え込みの厳しい夜更けであったという。行き惑った者が般若心経を唱えはじめると、その牛は大きな音を立てながら谷底へ転げ落ちていった。渕のほとりで行く手をふさいだ牛の怪として語り伝えられている。
原典より
馬をひいて橋までくると牛が寝ていて通ることができない。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。